世界アンチ・ドーピング規程 2022年禁止表国際基準更新のお知らせ
長岡市薬剤師会
会員の皆様
会 長 上村 宏
地域保健委員会
2022年禁止表国際基準の公開情報について
アンチ・ドーピングに関して2022年1月1日に新しい禁止表国際基準が発効しています。
以下に 主要なポイント、情報リンクをまとめましたので、皆様のアンチ・ドーピング活動にお役立てください。
情報の 正確性を期すために、詳細は公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構JADAのサイトをご参照ください。
1) 2022年禁止表国際基準の主な変更点(抜粋)
① S9.糖質コルチコイド:競技会(時) 全ての注射経路が禁止。
(注射経路例:静脈内、筋肉内、関節周囲、関節内、腱周囲、腱内、硬膜外、髄腔内、滑液嚢内、病巣内(ケロイド等)、皮内および皮下など)。
経口投与[口腔粘膜(口腔内(頬)、歯肉内、舌下等)を含む]、経直腸使用はすべて禁止。
競技者は薬物のウォッシュアウト期間(washout period)を遵守するべき。
競技会時に使用する場合はTUE(治療使用特例)申請が必要。
② S3.β2作用薬:サルブタモールの1日あたりの時間間隔の投与量は、8時間で600μgを超えないことに修正(以前は12時間で800μgを超えない)。
ネブライザーによる使用の禁止
2) 情報リンク
① JADA 2022年禁止表解説ウェビナー
https://www.playtruejapan.org/topics/2021/000541.html
② JADA 2022年禁止表国際基準
https://www.playtruejapan.org/topics/2021/000537.html
③ JADA 吸入ベータ2作用薬のネブライザー使用の禁止に関する注意喚起
https://www.playtruejapan.org/topics/2021/000538.html
④ Global DRO JAPAN 薬の検索
https://www.globaldro.com/JP/search
3) その他 ― 話題の薬剤情報 ―
トリメタジジン:
(禁止表) S4.ホルモン調節薬および代謝調節薬 4.代謝調節薬
(日本販売名)バスタレル®F錠3mg 1968年6月発売
(一般名称)トリメタジジン塩酸塩(Trimetazidine Hydrochloride)
(主な作用)薬効薬理:血管拡張、心仕事量減少、副血行路形成促進、心筋代謝改善、心筋保護、血小板凝集抑制
[バスタレル®F錠3mg 添付文書より抜粋]